アカモンガニ

 最高においしいのに、なぜかお店では売っていない幻のカニです。たまに当たることがあるらしく、セリに出すことは出来ません。僕の師匠のミヤジマ君が2回くらい当たっています。当たるとどうなるのかはよくわかりませんが、寝込むらしいです。日本全国のいろんなカニを食べてきたカニ好きの人もうならせるおいしさです。噂では一部の刺し身屋で高値で取引されているとか…。実際には海人がおかずとして食べているぐらいで、普通の人はあまり知りません。味にうるさい海人が、当たっても当たっても食べつづけるくらいおいしいのに…

茹でる前のカニ。見た目かなりマッチョな感じです。岩の中のギーラ(ヒメジャコ)を、このごっついハサミで岩を割って取り出している所を見たことがあります。指とかを挟まれたらちょん切れるかもしれませんね。沸騰したお湯で15分くらい茹でます。

茹であがりました。テーブルの上に新聞紙を敷いておきます。必要な道具はパイプ用プライヤーやワイヤーカッターの大きい奴など、殻を割るのに便利そうなグッズです。とにかく殻が硬いので、生半可なグッズでは歯が立ちません。ハンマーもいいけど、その場合は屋外でないと、カニの破片が飛び散って大変です。ここらへんがメジャーになれない理由でしょうか。

ハサミです。身がぎっしり詰まってます。ここら辺を食べる時が山場です。早く食べたいなあ。

プライヤーなどで挟んで、力いっぱい握ると、ビシッと割れますので、破片を取り除きつつ食べます。

足の付け根らへんも身がたくさんあります。おいしそう。

ミソです。ミソは食べれる時と食べれない時(茹でる時に溶けてドロドロになってる時)があります。この辺は今後の研究課題です。今回はいい感じに茹であがってラッキーですね。身にミソをつけて食べるととってもおいしいよ。

このようにちまちまと身を集めてから食べるのもまたおいしいです。苦労の甲斐がありますね。

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